「既婚者なのに、好きな人ができた」「夫(妻)のことを嫌いになったわけじゃない。でも、気になる人ができてしまった」。このような思いを抱く人は、決してめずらしくありません。
恋をすることは、素敵なことです。既婚者だからという理由だけで、無理に恋心にふたをする必要もありません。
今回の記事では、既婚者が恋におちたときの対処法について考えましょう。
目次
結婚相手以外を好きになることについて
「恋心」は、理性では止められません。恋におちるのは、一瞬。誰かを好きになるのは、人として自然なことです。
それでも、あなたが不安になってしまうのは、おそらく配偶者のことをすごく気にかけているから。
確かに、あなたが他の人に恋愛感情をもっていることを知ったら、配偶者はショックを受けるかもしれません。ショックを与えたくないと思い悩むあなたは優しい人でしょう。
でも、夫(妻)以外の人を好きになることは、誰にもありえること。狙って恋をするわけでもなく、突然のタイミングで恋におちただけ。「自分はよくないことをしている」と、自分を責める必要なんて少しもないですよ。
まずは「好きな人ができた」ことを、素直に認めてみましょう。
人を好きになることに、罪悪感なんていりません。
結婚後、どうしても恋愛を楽しみたいなら
自分の中に芽生えた恋心を認めた上で、結婚後に恋愛を楽しむには、どうすればよいのでしょうか。
6つの選択肢についてみていきましょう。
1.配偶者との関係修復
「結婚生活が冷え切っている」「配偶者に不満がある」など、配偶者との関係の悪化から、他の人に目が向いている場合。まずは関係修復に向けて、できることがないかを考えてみることが大切です。
関係が悪化した理由にもよりますが、問題を解決することで、夫(妻)に対し、新婚時代のようなときめきが戻ってくるケースもあります。
2.婚姻関係を解消(離婚)して恋愛を楽しむ
離婚し、独身に戻れば、気兼ねなく恋愛を楽しめます。しかし「配偶者のことが顔も見たくないほど嫌い」なら、あなたはきっとこのコラムを読むことなく、離婚を選んでいるはず。
既婚なのに好きな人ができた…と悩んでいるあなたは、きっと配偶者に何らかの好意を持っていることでしょう。
長年連れ添ってきた間柄なら、家族愛、感謝の気持ち、戦友のような感情を抱くケースも多いもの。
また、たとえ配偶者と距離を取りたいと思っていても、いざ離婚するとなると精神的に大きなダメージを受けることも。
離婚にかかる手間や時間、税制上のメリットがなくなることなどを考えると、あまり現実的ではありません。
3.墓場まで持っていく覚悟で恋愛を楽しむ
配偶者に知られないように、こっそり恋愛をする。やろうと思えば可能ですが、おすすめはしません。
隠し通すことができれば問題はありませんが、いつもと違う行動や雰囲気・服装などから、配偶者が気づくケースも多いもの。
バレたときには、配偶者や子どもを深く傷つけるだけでなく、多額の慰謝料を請求されたり、仕事に影響が出て退職・転職を迫られるケースもあります。
恋愛の喜びとバレたときのリスクを考えると、失うものが多すぎます。
4.プラトニックな恋愛を楽しむ
「会って食事をする」「一緒に出かける」といった関係であれば「不貞行為」にはあたらないことから、友達以上・不倫未満、いわゆるセカンドパートナーの関係を楽しむ方が増えています。
しかし、法的に問題がなくても、配偶者から見れば「浮気」です。2人の関係を知ったときにはきっと傷つくでしょう。
また、はじめの頃は、プラトニックな関係でいられても、だんだんと一線を越えたいとの気持ちが高まることも。
かなりの自制心を持っていないと、トラブルに発展する可能性が高まります。
5.恋心をなかったことにする
恋心と理性でおさえ、最初からなかったことにする方法です。おそらく一般的には、一番正しいとされている選択肢でしょう
しかし、これが最善とは言い切れません。
なぜなら、恋心は、確実にあなたの心の中にあるものだから。我慢してしまうことで、別のところに歪みとしてあらわれることもあります。
夫婦関係が悪化したり、イライラして配偶者や子どもにあたってしまったり、衝動買いや暴飲暴食でストレスを発散するケースもあります。
これでは、お互いによくないことばかりです。
6.配偶者に率直に話す
驚かれるかも知れませんが、実はこれが一番おすすめの方法です。
人生100年時代になった今でも、恋愛の賞味期限は3年という説が有力です。
配偶者への恋愛感情がなくなったまま、残りの人生を過ごす。
もう二度と誰とも恋をしないといのは、現実的ではないですよね。
配偶者に対し、恋愛感情が感じられない時期が続いているのであれば、まずは率直に話し合ってみましょう。お互いの未来をよりよいものにするため、大切なことです。
まとめ
話を切り出すタイミングの難しさ、切り出したときの配偶者の反応を考えると、ためらってしまうかもしれません。
しかし、前述したように、配偶者に隠し続けるのはとても難しいもの。
やましい気持ちや罪悪感を抱えながら、バレたときのリスクを背負って不倫をするより、現実的だと感じませんか?
そしてもうひとつ。
配偶者以外に恋心を抱いているのは、あなただけではないかもしれませんよ。
実は、あなたの夫(妻)も、あなた以外の人に恋心を抱いていた。これも、よくある話です。
これまで多くの時間を共に生きていきた夫婦だからこそ、これからの未来についても、腹を割って話してみましょう。
相手への尊敬の気持ちを持って話し合うことで、今の2人にとっての最善の方法がきっと見つかります。